治療体験記 vol.30
『カイロという希望に出逢えて』
そんな不妊治療に苦しむ私の姿を見て実家の母が「カイロプラクティックさかいの酒井先生のところで、一回相談してみたら?」と言われました。そして数日後、初めてカイロプラクティックさかいに行かせてもらいました。
扉を開けた瞬間、なんとなく懐かしい様な優しく包み込んでくれるような、そんな印象がありました。問診では、スタッフの方が、「カイロプラクティックは、強い圧をかけるものではなく、リンパの流れを良くしたり、内臓の治療も含め根本的なところを治療しながら改善していくので、その結果、免疫力も高まりホルモンバランスが整えられていき、体のみならず、精神的にも落ち着いてくるんですよ!」と教えてくださいました。
なんだか、今までのハードな先端医療から解放された気持ちになり、その話を聞いただけで、もう治療が始まっているような、そんな気にさえなりました。
院長先生は、「今まで本当に大変だったと思いますが、いったん全てを忘れて、任せてみてください。やれるだけのことはやってみましょう!」と言ってくださいました。
治療は、ホルモンバランスのチェックをしながら体全体を整えていき、ベースを上げていくことを中心にしてもらいました。
不思議なことに院長先生の手はとても温かく、本当に穏やかな気持ちになりました。
私は、今まで、もっと早くに子作りをしなかった後悔や不安、挫折感、自責の念、苛立ち、そして心が崩壊していきそうな旨を打ち明けました。酒井先生はその全てを黙って受け入れて聞いてくださいました。これまで、私は正直、子供が出来ないことに対して敗北感のような思いをもっていました。友人や知人の妊娠の報告に勝手に傷つき「なんで私だけが!」という思いでいたり、唯一心のよりどころは、私よりも、もっと辛い思いをして不妊治療されている方がおられると思うことで自分の心の支えにしてきました。