スポーツ選手が一番力を発揮するには
【日本で唯一6年制のカイロの学校(大阪)にて熱心に講義をする院長】−全国から集まるすでに開業している医師やカイロの先生方 50名−
『レントゲン異常なし!』と言われた方でも、不調を訴えて来院される患者さんは非常に多いように思います。
腰痛などの場合、ほとんどは「骨」の問題ではなく、「筋肉性」の問題で痛みを出しているケースが圧倒的に多いからです。
以前、当院に来られた患者さんで、この方は重量挙げの選手でしたが、肩の三角筋を痛め、あらゆる病院やスポーツ医科学研究所などで、レントゲン、MRI等を撮っても異常なしといわれるのですが、肩の痛みで全く力が入らず、引退せねばならない状況に追い込まれ、当院に来られた患者さんがおられました。
当院で肩の三角筋の筋力検査をしたところ、やはり全く力が入らず、私の指1本で勝てるような状況でした。
色々な角度から検査してみたところ、「骨格構造」には異常がなかったのですが、三角筋の中部の筋肉(筋繊維)のなかの「筋紡錘(きんぼうすい)」・・電球でたとえると、ONにしたり、OFFにしたりするスイッチのようなところが、完全にスイッチがOFFの状態になっていて、自分自身の抑制反射により「これ以上、負荷をかけないで!」という信号を出して、筋力が入らない状態になっていました。
当然、治療で「筋紡錘テクニック」を使い、再び筋力検査をしたところ、強靭な力で跳ね返されるくらい力が強く入りました。その後現役復帰をして、見事大きな大会で優勝されました。