ストレートネックは現代病！
【ストレートネックは現代病！】
― 長時間のデスクワーク、パソコン、スマホ、姿勢の悪さが原因 ―
◎【ストレートネックとは？】
ストレートネックとは、正常な首の骨が「く」の字のようにカーブしているのに対し、首の骨が真っすぐ（ストレート）になってしまった状態を言います。
首の骨（頚椎）は、本来、生理的な弯曲（身体の前方に突き出す弓なりのカーブ）を描いています。
原因として、長時間のデスクワーク、パソコン作業、スマホの使い過ぎや、猫背、姿勢の悪さ等があげられます。
スマホを使用する場合は、うつむいたままの状態が続きがちで、頭を支える首に大きな負担をかけ首のカーブが次第に失われていきます。
そのカーブが失われて、定規を当てたように頚椎の並びが真っすぐになった状態を
「ストレートネック」と呼びます。
◎症状
①首凝り、肩こりを感じやすくなる
②猫背になりやすい
③腕や手のしびれが気になる
④目が疲れやすくなる
⑤やる気が起きない
⑥寝つきが悪くなる
ストレートネックになると、体の約10％もある頭の重みを上手く分散して支えることができず、頭の重さがダイレクトに首や肩周りへの負荷になってしまいます。
ストレートになって頭が前に出ると、バランスをとって首の後ろの筋肉が緊張し続ける状態となってしまうのです。
そして、そのまま放置していると、その形のまま首の骨（頚椎）が変形してしまい、治療をして元に戻していくことがかなり難しくなっていきます。
それどころか、首の骨が変形していく事で骨の中を通る「脊柱管」が圧迫を受け始めます。
結果、（静脈、動脈、神経）が圧迫され【脊柱管狭窄症】（せきちゅうかんきょうさくしょう）へと移行していくことがあるのです。
その他にも、鎖骨と肋骨の間を通る部分で神経が圧迫され始めると【胸郭出口症候群】（きょうかくでぐちしょうこうぐん）の症状が進んでしまう場合もあります。
◎身体のバイオメカニクス
『猫背』も原因になる
身体のバイオメカニクスの仕組みにより【腰椎の不安定さ⇒背中（猫背）⇒頚椎のストレートネック】を作り上げてしまうことがあるのです。
椅子に座る姿勢が悪いと、腹筋や背筋の働きが弱くなり、骨盤が後ろに傾きます。
そうなると、腰椎の生理的弯曲が無くなって、真っすぐになってしまいます。
そして、その上の背中の部分は「猫背」になってしまい、さらにその上の頚椎は頭の重みで前に倒され伸ばされてしまいます。
これが「ストレートネック」をつくる原因となります。
