胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)の予防と対策
『胸郭出口症候群の予防と対策』
症状が少し緩和されてきた方は、ご自分でも出来る【@ストレッチ】と【筋力トレーニングA】を紹介いたします。
【ストレッチ@】
症状が軽くなり、調子が良い時に少しずつ行っていくと良いです。
重い荷物を持った時や肩周囲の筋肉に負担がかかった時には、斜角筋が神経を圧迫すると考えられています。
斜角筋をストレッチするときは、対側の手を症状が出ているほうの肩に乗せ、首を逆方向に傾けていきます。
斜角筋には前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋があり、頭部の屈曲や側屈に関与しています。
ご自身で首の前面や側面が伸びていることを確認しながらストレッチをしていきます。
(なお、ストレッチ時にはしびれなどの症状がないか確認しながら進めてください。)
胸郭出口症候群は、毎日の過ごし方によっても症状が悪くなる場合があります。
患者様によっては、円背姿勢が症状を悪化させてしまっていることもありますので、ご自分でも時々胸を張る姿勢をとるなど意識してもらうとよいかと思います。
そして、すでに症状がひどく(強く)出ている患者様の場合、ある程度の期間、根気よく治療に専念する事が非常に大切になってきます。
治療期間中は、症状のことをあまり思いすぎてしいますと、脳からの命令が降りてしまい、痛みが何倍にも増幅してしまう事も考えられます。
なので、できるだけ気持ちを楽にして「一度、こちらに任せていただく」くらいのお気持ちで過ごして頂いた方が、結果として、早くよくなることが多くあります。
共に、がんばってまいりましょう。