膝の痛み
変形性膝関節症について
変形性膝関節症は、関節軟骨がすり減って、膝関節に炎症が起きたり、関節が変形したりして、痛みをだす膝の症状のことを言います。
はじめは、「歩きはじめが痛い」とか「正座ができない」「階段の上り下りがつらい」などではじまります。
無理な姿勢の積み重ね、膝への負担の大きなスポーツの習慣、体重の増加や加齢などといった多くの要因が重なり合って発症してきます。
関節軟骨が一度すり減ってしまうと、完全にもとのかたちに修復されることは、かなり難しいと言われています。
そこで、関節軟骨をしっかり支えている大腿前面の筋肉(大腿直筋)をもう一度鍛えていくことが大事になってきます。
□運動療法では、プールでの歩行訓練、自転車こぎなどがあります。
□そのほかご自宅で出来る予防体操として、例えば、1日1、2回くらいで良いので、余裕のあるときに、イスに腰掛けて片脚をあげ、太ももに力を入れて5秒間止めます。
もう片方の脚も同様にします。これを10回くらいやってみます。(脚の状態にもよりますので、決して無理をしないでください)
□そのほか、巻いたタオルなどを膝の下に置いて、そのままあおむけに寝ます。両脚をまっすぐに伸ばし、膝の裏でタオルを床に押しつけるように力をいれます。5秒間したら力を抜いて、これを10回ずつ行う方法もあります。
※ただし、膝の痛みがひどいときは、無理をせずに少し落ち着いてから行っていくとよいかと思います。
そして、初期症状の場合は、カイロの治療をはじめのうちにしっかりしていくと割と安定して治まっていくこともよくあります。できれば早めの治療を心掛けていきましょう!!
もうすでに症状が出てしまっている場合には、その程度にもよるのですが、治療をしながら症状を食い止めていくのですが、同時に、膝を温めるサポーターを使って冷やさないように工夫するとか、お風呂にゆっくり入ることもよいかと思います。
ただし、膝に「みず」が溜まっている状態や、急に熱をもって腫れてきたときは、温めるよりも、その場合は、15分くらいアイスノンか何かで冷やした方が早く炎症がとれて、楽になる場合もあると思います。
この場合は、安静にしながら、まずは治療にのみ専念してください。 当然ながら、正座や横座りなどの姿勢は避けてください。
変形性膝関節症の場合、長い間じっくり時間をかけて関節軟骨がすり減り、痛みを出している場合がほとんどなので、通常、そう簡単にいかないのも特徴のひとつになっています。
カイロの治療としては、大腿骨と脛骨のバランスをみながら、周りの筋肉が安定していけるように治療していきます。同時に、ホルモン系やリンパ循環をよくしていきます。
ある程度安定してきましたら、ご自宅でも少しずつ筋肉を鍛えていくことも大事だと思います。これは、時間もかかり、大変な作業なのですが、こういう身体のなかから安定して治ってきた場合は、再びそう簡単には崩れませんので、安心してください。
ぜひカイロの治療をしながら、一緒に症状の改善を目指してがんばっていきましょう!!