顎関節症とカイロ治療の効果
顎関節の症状では、歯科医の先生方からのご紹介も非常に多くなってきました。顎関節症は、@顎が痛いA口が開きにくいB口を開ける時に音がするなどの症状で始まります。
原因は、
@姿勢(頬つえをついてテレビを見たり、本を読んだりする)
A無意識に歯をくいしばってしまうストレス
B歯ぎしり(これは本来、寝ているときはリラックスすることが大事なのですが、心の緊張がとれず、無意識に寝ている間も頑張ってしまう結果、起こってしまう現象です)
C歯医者さん等の治療中に連続して口の開いている時間が長い時
D相撲の立ち会いなど瞬発力のいるスポーツなどが考えられます。
程度にもよると思いますが、口腔外科では レントゲンを撮り、必要に応じてマウスピースなどを夜寝る時などに装着する治療を行っていくと思います。
実は、カイロプラクティック的に解説しますと、「顎関節症」は、非常に重要で、顎の問題だけではありません。
顎関節症の影響は、身体のバイオメカニクスの仕組みにより、いろいろな箇所まで影響が出始めてしまいます。
例えば、「右の顎関節症」の患者様の場合、影響が及ぶ部位は、右の上部胸郭、右の骨盤隔膜(おしりの横の筋肉)、右の股関節、右の土踏まずにまで影響が出てしまう場合があります。
逆に言えば、「股関節痛」の患者様の中には、本当の原因が「顎関節」にある場合もあるということです。どちらがメジャーの原因かは、カイロの検査をすればすぐに分かります。
当院の顎関節の治療は、【クラニアルテクニック】を用いて、顎関節だけでなく、後頭骨の中心線を整え、さらに顎関節症の患部となる関節円板(軟骨)の位置を確認し、下顎のスライドを確認して、周辺の筋肉、さらにコメカミの蝶形骨(ちょうけいこつ)、側頭骨、場合により前頭骨を整え、さらに、整えた後に、脳脊髄液を潤滑に全身に循環させていく【CV4】というテクニックを用いて治療していきます。
ほとんどの場合、この治療を数回行っていくうちに顎関節症は改善されていきます。
しかし、重症な場合、さらに開口して「関節円板」を支えている筋肉の「内側翼突筋」と「外側翼突筋」を直接治療で治していきます。顎関節症は、初期のうちに治療して治していくことが一番よいと思います。
もし「音がしたり」「痛み」「違和感」を感じましたら、早めにカイロの治療で治していくことをお薦めします。