カイロプラクティックさかいニュース
『道を極めて』
― 学問と精神的支柱を世に残して ―
当院は今年で「開院20年目」を迎えます。開院当初から皆様にお届けしています、このオフィスニュースも今回で「No50」となりました。ここまで来れましたのも、患者様はじめ家族、スタッフの皆様のおかげだと心から感謝申し上げます。
私の人生の前半は学業を優先させながらも、長年「柔道」で心と体を鍛えて参りました。学生時代には日本代表として日の丸を背に大舞台に立たせて頂いた経験もございます。
この日本には武道という素晴らしい精神性を重んじた一つの「道」があります。
四歳の頃に初めて畳のある柔道場を訪れ、記憶にありますのは畳の上で「黙想」という心を鎮める瞑想のような事をしていたのを想い出します。高校生では、愛知県代表として国体に出場、大学時代は東海4県大会、個人・団体とも優勝(四連覇)を果たすことが出来ました。
全日本強化合宿では、山下泰裕先生(ロス五輪金メダリスト・国民栄誉賞)の指導のもと、吉田秀彦氏(バルセロナ五輪金)井上康生氏 (シドニーオリンピック金・現全日本柔道男子監督)とも寝食を共にしながら熱い青春時代を過ごしてまいりました。
先日、メディアで(故)古賀稔彦氏と吉田秀彦氏が金メダルを取られた時の秘話について回想話をされておられる番組を眼がしらを熱くしながら拝見させて頂きました。
一つの「道」を極められた方の達観した言葉には他人の人生をも変えるほどの力強さがあります。当時、五輪前の大事な時期に大ケガをされ周囲からはメダル獲得を絶望視されておりました。しかし大ケガをした事により全ての雑念が取り払われ、徹底的に自分と向き合い、柔道(勝負)にだけ集中する事が出来たという内容でした。
人間の不可能とされる領域を超え、まさに「道」を極められた方のみの発言であると心に強く残りました。
皆様もご存知のノーベル医学・生理学賞を授与されました、IPS細胞で有名な、山中伸弥教授も 柔道の道におられた方で、著書にもご自身の人生にあの苦しくて険しい柔道という「道」がなかったら、今日はなかったと書かれる程です。
柔道一つの「道」を極めるには、非常に「忍」を強いられ、努力、また努力、更に努力と自分との闘いであります。今の自分があるのは現役時代に鍛え抜いてきた体力と精神力(継続力・度胸・胆力)が大きく影響しているのではないかと思います。
カイロプラクティックの「道」に入り26年、開院20年と自身の人生の半分に達しました。まだまだ五十歳、人生の折り返し地点です。
私もカイロの『道を極め』更に学問と精神的支柱を世に残し、一人でも多くの患者様に貢献出来ますよう今後とも努力精進致して参ります。