『カイロプラクティックさかい』は、滋賀県守山市(栗東駅東口より徒歩約7分)にあるJSC指定院です。

JSC指定院カイロプラクティックさかい

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カイロプラクティックさかいニュース

『開院18年を迎えて』
 ― 「身体の医学」と「心の医学」の両面が大切 ―

 おかげさまで、当院は、令和元年9月24日で開院18年を迎えることができました。ここまで来れましたのも、  患者様の皆様、スタッフ、どんなときも支えてくれた家族のおかげだと心から感謝致しております。開院当初から書いております、オフィスニュースも 40号を超えました。

最近では、当院の待合室に私が解説しております、様々な症状のDVD動画を流し、多くの方に見て頂いております。これにより、より一層「身体の仕組み」や「症状への理解」を深めて頂けましたら幸いです。

現代医学の特徴は、デカルトが「心身二元論」を唱えて以来、(本来、人間には心と身体の両面があるのですが、) 人間の身体を「心」と「身体」の二つに分けて考え、この際、『心』の部分を切り捨て、「身体」の部分のみに照準をあてて、研究し、発展してきた学問が現代医学なのです。実はそういう前提がありますので、これだけの医学が発展してきているのにも関わらず、病気の半分くらいは『原因不明』となっている意味がよく分かるかと思います。
私は幼い頃より大学まで「文武両道」を自分の中で掲げながら、柔道一直線の生活を送ってきました。柔道はただ「強ければよい」というだけではなく、「身体を鍛える」側面のほか、「己に打ち克つ」、「心を磨いていく」、「常に相手に敬意を払う」、そして、「自分を向上させながら、自他共に栄えていく」という素晴らしい精神的な側面も持っているように感じます。

大学生の頃の強化合宿では、山下泰裕先生の指導のもと、バルセロナオリンピック金メダリストの吉田秀彦氏、現柔道日本男子監督の井上康生氏等と共に一緒に練習に取り組んで、共に磨きあい、精神的にも肉体的にも鍛えていたのを今でも心の財産として覚えております。

柔道は「礼にはじまり、礼に終わる」。
練習の前と後には、「黙想」という「心を鎮める」時間が毎日の生活の中に常にあったわけです。これは今思えば、「臍下丹田に力を込める」というまさに宮本武蔵の精神、「無」の境地をつくる訓練、「心の鍛錬」に繋がっていたように思います。そして今現在も日々行っている一つであります。
(高校2年生の時には、愛知県大会優勝、沖縄国体に出場。大学生時、東海四県大会優勝、この時期、学生選抜の日本代表にも選出され、日本選手団の先鋒として海外の試合に出場しておりました。)しかし、度重なるハードな減量の結果、身体が悲鳴をあげ、「副腎機能低下と二カ所の腰部椎間板ヘルニア」と診断され、約半年間、歩行困難になった時期がありました。

母親がベッドから起き上がる事も出来ない私を抱え、スポーツ医科学研究所や総合病院に転々と連れて行ってくれました。しかし、症状は一向に改善されず更なる悪化を待って手術の選択を薦められました。そんな絶望のなか、日本のカイロプラクティック界の理事長と出逢い、手技治療にて歩行出来るまでに回復しました。

私はこの経験を通し、肉体的には絶望と言える状態だったけれど、不思議とこの経験の意味することをずっと考えていました。今の医学にしても薬が効かない、悪化を辿り手術まで待たなくてはならない・・「現代医療の問題点」、「患者の気持ちがわかる先生になりたい」、「21世紀に向かうべき医療の姿」。私は、約半年間、誰にも相談せず、毎日、自分の心を見つめ続けました。そして、心の奥底から溢れ出てくる思いに耳を傾け「自分の気持ちに素直に生きよう!」と、一大決心をし、その後、家業を継ぐ道を辞め、今の道を選びとりました。家業の総合デパートの跡を継ぐ選択を断つこと、まだ当時、未知の世界でもあった6年間の学校に通って資格をとるという決断は、とても勇気がいりました。
このときに柔道で培った「自分の心を深く見る」という「内観」作業が、後に「心の医療の原点」「心と身体の関係」「病気のメカニズム」の発見や『気づき』にも繋がったように思います。

もし、自分の本当の気持ちに嘘をついて家業を継いでいたとしたら、社長になれていたかもしれませんが、相当、心が葛藤し、心に曇りをつくり、この心の投影こそ肉体に映り、病気をつくっていったのではないか?と強く感じたのです。
この人生どん底の時期に心で感じたこと、学んだこと全てが、「私の医療の原点」になったと思います。そして、全て自分の手で道を切り開いていくしかない!という結論に至りました。
実際、今の西洋医学では斬新的な発想に聴こえるかもしれませんが、現在、世界の最先端をいくハーバード大学の最新の研究では、「量子力学」や「心身医学」の世界において、「思いは物質化する」ともいわれており、人間の身体は心と肉体が影響し合っていることが科学的に証明されはじめました。私は自分自身の経験を通して、「身体の医学」と「心の医学」の両面が大切と気づきました。
そして、自らが学び、掴みとってきたことをオフィスニュースで出来るだけ詳しく患者様に提供していくことで「より幸せで、健康的に生きる」方法をお伝えしていきたいと思うようになりました。

一方で開院当初から長らく、休日を利用して、日本のカイロ界最高峰の教育機関と言われておりました「日本カイロプラクティックアカデミー(6年制・大阪)」に講師として出向し、全国から集まる医師の先生方やカイロの先生方に、「身体的な医学」と「心身医学」の両面が大切という講義も数多く行ってきました。
この『心の医学』を研究、提唱していく為には、まずこの『カイロプラクティック』業界の中で、誰もが認める存在『日本一になることが必要!』だと考え、自分なりに今まで必死に努力してきました。
(※患者様来院実績:現在、全国で一位とならせていただいております。)
そうすることにより、より多くの方に影響を与えることができるようになってくるからです。

私は現在の医学は非常に大切だと思います。しかし、より健康的に生きていこうという発想をもったとき、『心の処方箋』も場合により必要かと思います。この『両面』が重要だと思います。
カイロ歴24年の間で20万人以上の様々な症状の患者様を診させていただいて、その中には、病気そのものというよりも、心の問題を抱えられて病気になっている患者様を沢山目にしてきました。
「心の悩みは継続していくと身体の奥深くまで影響していきます」また、「身体からの影響も心の問題に発展していくことがあります」つまり、人間の真の健康を考えたときに、身体面の症状を何より大前提に治していきますが、『心の面』に関しても、その負担を軽減していくことにより、身体も当然楽になり、『心身ともの健康に繋がる』という事が言えると思います。

私は、捉え方一つで悩みの大半は好転していくように思います。人生の苦難困難にあるとき、逃げて愚痴を言って、嘆くこともあると思います。しかし、ずっとそのままの状態でいると、やがて病をつくってしまう事にもなりかねません。
悩みの渦中にある時こそ、「人生の目的と出会った」「私にしか解けない問題」と思うことで、自分の人生がどういうものなのかを教えてくれているのだと思います。そう思うことで、自身にのしかかった身動きが取れないほどの山だったのが、『宝の山』に変わるのだと思うのです。
そういう積極的な生き方を通し、心も体も健康的に生きることが、より大事だと思います。

これからも、皆様のお役に少しでも立てますよう精進してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。