カイロプラクティックさかいニュース
『日本運動器疼痛医師学会に出席して』
― 新しい地域医療体制の構築 ―
12月1日(土)、2日(日)と【第11回 日本運動器疼痛学会】が琵琶湖ホールにて開催されました。慶応義塾大学病院、順天堂医学部付属医院、大阪大学病院をはじめとするペインクリニック、整形外科、心療内科、内科の先生方が全国より600名程集まり、大会会長は滋賀医大の福井聖医師でした。福井医師は当院と地域医療体制を強化していきましょうと提案していただいた先生です。
その先生よりご招待をいただき、この度私も出席してまいりました。
今回のテーマは「新時代への挑戦!日本人に合った専門性の融合と共有」ということで、従来の医療の垣根を越えて、多くの慢性疼痛の患者様のために、その地域の一流の先生方が連携し、地域医療体制の構築を図り、成熟させ、そして全国的にこの流れを広めていこう!とするまさに歴史的な第一歩ともいえる学会となりました。
私はこの学会に出席して、日本の今の医療の問題点や新たな時代の幕開けともいえる動きがはじまった事を肌身で感じ、改めて今後多くの患者様のお役に立っていける道を切り開いていこう!と強く決意いたしました。
今回の演題でもあります慢性疼痛とは、腰痛、肩凝り、膝痛、股関節痛などをさします。
そして、病気には大きく分けて2種類あります。「機能的な疾患」と「器質的な疾患」です。
機能的な疾患とは、例えば、腰痛の場合、原因が骨ではなく筋肉や軟部組織が原因で慢性的な腰痛を起こしているものをさします。じつはこれが腰痛の80%を占めるとも言われています。これはレントゲンを撮っても写らないため、腰痛で整形に行ったとしても、実際は痛みがあるのに「レントゲン異常なし」のため、原因がわからないとなってしまうのです。
器質的な疾患とは、骨折、脱臼、脊椎カリエスなどの疾患をさします。腰痛の大多数を占める機能的な疾患の場合、これはおそらく整形外科の先生よりも熟練したカイロプラクターの方が得意といえるかもしれません。
各分野のスペシャリストの先生方が最大限自分の持っている能力を発揮して、チーム一丸となり、全国にいる慢性疼痛で困っている多くの患者様を救っていくことが出来たら素晴らしい事だと思います。
少しでもこの新時代への挑戦!新しい地域医療体制の構築の枠組みをしっかり創り、患者様のお役に立っていくという共通の目標に向かってこれから一歩ずつ努力していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。