カイロプラクティックさかいニュース
『腰痛の原因は脳の残像にもある』
今よく言われる『脳の誤作動(残像)』とは、どういうことでしょうか?東大名誉教授の医学博士が世界のスーパードクターというテレビでも言っておりましたが、『腰痛の8割が原因不明である』と。これは簡単にいえば、腰痛を引き起こしたときに感じた強い痛みが脳のなかにインプットされ、たとえ症状が治まった後でも、『また朝起きたらなるんではないか?』などと勝手に自分自身で自律神経を通して命令を下してしまい、見事その腰痛や痛みを再現してつくってしまうということです。これを治す取り組みとして、よい映像を何回も患者さんにみてもらい、次の日起きても痛くない!と思われるまで繰り返してみてもらうことにより、自信がつき痛みが軽減していくという方法を使っていました。これが最新の腰痛に対する医療の見解だとテレビで紹介されており、なるほどと思って私も見ておりました。しかし、じつは私は何年も前からこのことに気づいており、実際の治療のなかで数十年すでに取り組んできました。『なぜ腰痛の原因の8割が原因不明』となってしまうかといいますと、今の病院のやり方では、ほぼレントゲンしか見ておらず、いわゆる骨だけで判定してしまうからです。腰痛のほとんどのものは私からみると8割くらいは『筋肉性』が原因になっています。
しかも、腰痛を引き起こす原因はさまざまにあります。たとえば、足首を捻挫した場合でも、それは足だけではなく、かばって歩いているうちに腰痛を起こす原因に充分なりえます。また、脂っこい物やお酒、乳製品の好きな方は、あまり摂りすぎの生活を毎日していますと、内臓でいう胆嚢や肝臓に負担がかかり、その関連する筋肉は、お尻を横で支えています中殿筋(ちゅうでんきん)という筋肉になっているので、安定が悪くなる結果、充分腰痛を起こす原因になってきます。
そのほか、急性の腰痛、椎間板ヘルニア、すべり症、分離症、脊柱管狭窄症など、本当にさまざまなものがあります。
当院では、実際にまずどの種類の腰痛か原因を探り、どのくらいの間その症状で悩んできたかをお聞きし、長期にわたって悩んできたり、苦しんでこられた場合、治療後、その症状に対して『脳の残像』を外します。その方自身がその症状で悩んできた自律神経の命令を一度リセットしてあげることで、命令がとまりそのあとの症状の改善が圧倒的に早くなる場合が多いからです。そのほか、それを引きおこしてきた生活習慣、生活環境等、見直せる部分があれば少しずつでも改善していきながら治療に専念してもらえると良い結果がみられやすくなってきます。
少しでも皆様の健康生活のお役に立っていけますよう努力していきますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。