カイロプラクティックさかいニュース
『腰痛が起きる意外な原因とは!』
写真は1997年のカイロ世界大会TOKYOにて役員を務め、WFC(世界カイロプラクティック連合)よりいただいたものです
私の治療院には、毎日さまざまな症状を抱え、遠方からもたくさんの患者さんが来院されています。なかには、新幹線で通院されている患者さんや、最近では、大きな病院の整形外科の先生もご自身のケアや症状の改善を目指して来院されています。
症状を診させていただくと、大きく分けて2種類に分かれます。それは、「器質的な疾患」と「機能的な疾患」です。器質的な疾患とは、整形の分野でいいますと、例えば、骨折とか脱臼の症状にあたります。これは、当然、まず整形外科や病院でレントゲンを撮らねばなりません。そして、骨がしっかりついた後からリハビリが始まります。このリハビリも非常に大事だと思いますが、最後にはカイロの治療をとりいれていくとより効果的だと思います。
「機能的な疾患」とは、簡単にいえば、肩こりや腰痛などの症状のことをいいます。
私は、こちらの症状で困っている患者さんの方が数的には圧倒的に多いように思います。今の日本の現状をみますと、「整形で『レントゲン異常なし』と言われても、じつは痛いんです!」と訴えられる患者さんが本当にたくさんいます。先日、日本の名医と呼ばれる病院の先生方12人が出ている番組で、ある有名な整形外科の先生もおっしゃっていたのですが、「腰痛の場合、レントゲンやMRIを撮っても原因がわかるのは、実は15%くらいで、あとの85%は原因がよくわからない」「おそらく、その原因は、精神的ストレスが大きく関係している場合が多いと思います。その証拠に、仕事や生活環境を大きく変えたり、海外旅行から帰ってきたら、あんなに重症だった腰痛がいつの間にか治っていたという症例がたくさんあるんですよ」とおっしゃっておられました。私もこの番組を興味深く観ていたのですが、今現在の医学の定義では、「心の作用」の部分が全く入っていない為、このように85%が原因不明としてなってしまっているのですが、私がこの部分を分析しますと、確かにこの精神的ストレスが腰痛に大きく関係していることは否めないと思います。
その他に、腰痛が起こる原因として、大きく3パターンに分けることができます。
【カテゴリーI】は、例えば、捻挫などをして、片方の足関節をかばった場合に骨盤に起こる腰痛です。
【カテゴリーII】は、人間が歩くときには、骨盤と真ん中の仙骨が前後に動き合うことによって歩行ができるのですが、この部分がロックして起きてしまう腰痛です。
【カテゴリーIII】は、この腰痛が一番ひどく、通常は椎間板ヘルニアの痛さにも間違えられやすいのですが、これは何らかの外傷もしくは負荷がかかった状態で長年放置されてきたために出来あがってしまったか、なんらかの間違った人の手が加わった結果、通常ではあり得ない状態になってしまった腰痛です。レントゲンは確かに必要ですが、静止した状態でしか判断できない部分があるので、このように可動触診して発見できる腰痛もたくさんあるのです。これからも、皆様のお役に少しでも立てますよう努力精進していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。