カイロプラクティックさかいニュース
『時代の変化にあった医療が必要』
カイロプラクティックとは、ギリシャ語で「手技」を意味し、西洋医学と東洋医学の両方の考え方を取り入れた現代の時代にあった治療法なのです。
欧米では、すでに国が認めた正規の専門大学がたくさんあり、第二の医療として、多くの人々の健康を守っています。
カイロプラクティックは、単に背骨や骨盤をボキボキ矯正するような治療法とは異なります。人間の身体を「構造面」と「内臓面」と「心理面」の3つの角度(カイロ・トライアングル)から全体的に捉えて、疾患の根本的原因を治療しようとするコンセプトをもった治療法なのです。例えば、腰が痛いと言ってもさまざまなケースがあります。その腰痛が整形外科的な原因で起きている場合には「構造面」の治療でことは済みます。しかし、内臓の問題から起きている腰痛であれば「内臓面」の治療も必要であるし、ストレスなどの問題から起きている腰痛ならば「心理面」の治療も必要になってきます。この3つの要素に加えて急性や慢性などのそれまでの時間的要素が複雑にからみあって、さまざまな疾患を生み出しているのが現実で、この全体論に基づいたコンセプトこそ、局所対症療法とは違うカイロプラクティックの独自性なのです。
カイロプラクティックの治療では、まずその症状についての原因や発生時期、経過、現在の状態から生活環境にいたるまでのきめ細かい問診が行われます。次に、姿勢の検査や必要に応じて、整形外科的検査、神経テスト、筋力検査や触診が行われ、治療の方針が決定されます。
当院では、例えば、腰痛の患者さんが来た場合に、はじめに総合的な独自の検査を行います。患者さんの拇指と小指の対立筋でワッカを作ってもらって、反対の人差し指と中指の2本の指で、内臓のチェックポイントに手を置いてもらいながら、ワッカに力が入るかどうかのテストを行い、その腰痛が内臓との絡みがあるかどうかをまず特定していきます。この検査法はよくオーリングに似ているといわれるのですが、もっと高度に多様化したもので、通称TL(セラピーローカルゼーション)と呼ばれています。これは病院でいうと、心電図などもこの仕組みを利用して出来ていると思うのですが、脳からくる電気信号を正常な筋力なところを使ってチェックする意外と大切な検査法なのです。例えば、肝臓の弱っている人がいたとして、肝臓のチェックポイントのところに反対側の指を置くと、「もうこれ以上、刺激を加えないで!」という本人自身の脳からの電気信号により、一瞬、筋力が弱まるのです。つまり、この電気信号を正確に読み取ることが出来れば、非常に有効な検査法になるのです。同じように、体の上にアルコールなどを乗せた場合でも、皮膚から微量な粒子が入っていくため、筋力は弱まります。ただし、正常な人はびくともしません。はじめの検査では、いつもこのようなことを行っているのです。
構造的な治療はもちろんですが、内臓やリンパ循環等の治療も同時に行っていくことで、より早い症状の改善を目指していきます。私が一番大切にしていることは、この検査と正確な触診と治す力だと思っています。
これからも少しでもお役に立てますよう努力していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。