カイロプラクティックさかいニュース
『自分にできることは何か』
私は幼稚園の頃から大学までずっと好きな柔道をやってきました。
大学2年生のときに、無理な減量などもあって体調を崩してしまい、腰椎の2ヵ所の椎間板ヘルニアと副腎機能低下症状で、本当に日常生活するのも困難な状態になってしまったことがあります。
今の姿をみると想像も出来ない方もたくさんおられるかと思いますが、このときはどこの大きな病院や当時最先端といわれていたスポーツ医科学研究所などに行っても、手術しかないと言われていました。このときにカイロプラクティックの治療に出会ったのですが、その考え方や全体をみる全体根本療法や食事療法など本当にさまざまなことを学びました。このとき一番私が感じたことは、それまではわからなかった「食べ物を食べれるだけでもありがたい!」という本当の意味での食に対する感謝の気持ちと、毎日支えてくれた両親、そして関わってきたすべての方たちに、改めて感謝の気持ちを強く抱いたことでした。
その体験を通して、自分は幸いにも助かったのでよかったですが、あの病院でみてきた他の多くの困っている方たちはどうなるのだろうか。あの方たちの人生はどうなってしまうのだろうかということを強く感じました。このときに私は自分の人生を通して、困っている方たちの力になっていこうと決意し、自分が力強く生きることによって希望をもってもらおうと思いました。昔から、自分の好きな分野や得意分野には才能が眠っていると言われていますように、その才能を伸ばしていく方向で努力して開花させていくと、どの分野でもそうですが、幸せな人生だと思います。
今の医療は、人の体を細分化してみていく方向で発展してきましたが、今の時代背景を考えると、よいところは残しつつ、一方で、もっと人間をトータル的に、総合的にみていく見方もこれからの時代は必要かと思います。情報社会やストレス社会といわれていますように、現在は体だけではなく、心もダメージをうけるケースも多くみられるからです。カイロプラクティックの発祥の地であるアメリカなどでは、病院のなかにカイロの先生がいたり、オリンピックのドクターはカイロの先生も担当していたり、またドクターと同じ資格ともいえるD・C(ドクター・オブ・カイロ)と呼ばれているのですが、必要に応じてMRIやレントゲンなども撮れるのです。もちろん、日本カイロプラクティックアカデミー(6年制・大阪)と同じ6年制のカイロプラクティックの専門大学もいくつもあるのです。そしてお互いに必要に応じて、患者さんにとって一番よい治療ができるシステムになっているのです。
われわれも、カイロの世界大会が東京で開催されてから10年が過ぎましたが、はやくアメリカなどの国においついていけるように、一歩ずつこれからも努力していきたいと思います。